VOCALOIDの誕生ニュース

Meikoが2004年11月、Kaitoが2006年2月リリース。あれ?私が聞いた初めてのVOCALOIDのデモは2003年だったはず。ということは男性・女性ボーカルは間違いないとしても当時聞いたのはMeiko/Kaitoでは無かったようですね。

当時のニュース記事とサイトを検索したらまだ残っていました。

ヤマハ、歌詞と音符から人の歌声による楽曲を作成する歌声合成ソフト『VOCALOID』を開発
http://ascii24.com/news/i/soft/article/2003/02/26/642097-000.html

News:歌詞とメロディを入力すると歌い出す ヤマハが歌声合成ソフト開発
http://www.itmedia.co.jp/news/0302/26/njbt_06.html

Vocaloid
http://www.vocaloid.com/jp/sample.html

ヤマハサイトのデモ曲はもう聞けないみたいですね。orz

どうして2003年にVOCALOIDを聞いたという記憶だけ鮮明かと言うと2003年末まで音声認識業界で働いていてPC/PDAでアプリケーションを作ってました。そこで認識した音声を復唱したり音声人力した質問に音声で回答するために音声合成(TTS)を必要としますが、当時はLaLaVoiceのエンジンを利用していて他にも国内海外問わず高品質な合成エンジンは無いかなと(当時の取引先から子供向け商品としてキャラクターボイスの音声合成は無いかと要望もあったので)調査しているときに知ったわけです。VOICALOIDは業務上必要なツールではなかったのでデモを聞くだけで終わったのですが、正直音声認識より音声合成のほうがチャンスありそうだなと思いました。

それからたった4年でVOCALOIDがネット界隈をお騒がせするほどになるとは思ってもいませんでしたw
今の人気はコンセプトが受けて新しいDTMユーザ層を開拓しているという感じです。これが定着してDTMユーザ層以外にもVOCALOIDとしての評価が出てくるまではもうしばらくかかりそうですね。

ということはMeiko/Kaitoのデモを聞いたのは記憶違いかなっと改めてサイト探して聞いてみたら、やっぱり過去に聞いている…。少なくとも今年じゃないし多分DTMマガジン経由だな。

初音ミク

2007102001-1

急ぎで必要なわけじゃなかったのですがMIDI機器の模様替えやっていたのでソフトも購入しました。
因みにDTMマガジンは以前から書店で購入していたのですが、唯でさえ少なくて買えない時もあるというのに初音ミクの異常な人気もあって今後さらに買えなくなりそうだったので、数年ぶりに定期購読に切り替えました。つーかマジで「吉野家コピペ」のような気持ちになりましたね。「お前らな、初音ミクの特集如きで普段読んでないDTMマガジン買うんじゃねーよ」

まぁ、初音ミク狙いでDTMマガジン買えなかった人と転売目的で買い占めた人が定価の三倍近い4000円前後で必死に取引しているようですが、書店販売が終了しても定期購読なら普通に買えますよ。しかも開始月を2ヶ月前の号から指定できるので年末まで余裕です。初音ミクを切欠にこれからDTM始める人はどうせDTMマガジンのお世話になるだろうからマジで定期購読をお勧めします。

何故って、一般向けの曲をオタクは発掘しないから。 – Scott’s scribble – 雑記。
http://d.hatena.ne.jp/ymScott/20071018/1192712364

あくまで現状では、初音ミクの魅力がわかるのはオタクです。 – Je n’avais pas l’intention d’aller à la mer.-HINAGIKU SAID ”LIVE OR DIE”
http://d.hatena.ne.jp/y_arim/20071018/1192707995

初音ミクのコンセプトや購入層からアニオタ層が多いのは確かですが、もっとVOICALOIDエンジンについて語って欲しいところかな、昔MeikoとKaitoを買わなかったのはデモ聞いてまだまだぎこちないなーと思い、今回のミクはそれが無くなっていたから「使える」という判断が出来たわけですから。でもニコニコにアップされているのを聞くとそれぞれのサンプリングが歌手と声優という差がでるのか、ぎこちなくてもMeikoのほうが歌がうまいんだなー。ミクはエンジンが新しく安定しているのでチューニング失敗してもロボボイスじゃなくて「アホの子」になるから受けてるみたい。MeikoとKaitoもVOCALOID2エンジンでリニューアルしないかなー?

あと選曲に関しては、私個人で言えば基本的に歌は聞かないし(普段聞くのはクラシックとかトランスといったボーカルが無いのばかり)アニメも普段見ないのでJ-POPもアニソンどっち聞いても初めて聞くという点で条件が同じだったり原曲知らない前提なので原曲との比較はせずに公開されているコンテンツだけで評価するけどそれって珍しい方かな?

既存曲をVOCALOIDでカバーするという発想ではなく、どうしても知っている原曲との再現性を批評する事に固執したいなら勝手にやってくれって感じです。声の主が違うのにモノマネをするのは制作する側にとって技術を積むメリットがありますが、似てないからっと言って酷評したらかわいそうです。
また初音ミクの絵や3Dは、DTMとは別のベクトルなのでそれはそれで盛り上がっている分にはかまいませんが本体はVOCALOIDであることを忘れないで欲しいですね。

第1回:「初音ミク」に注目すべき理由を考えてみた:ITpro
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20071018/284847/?P=2&ST=ep_webpluse

なぜ初音ミクが注目されるのかの説明わかりやすいです。
ただ既存曲(正確にはJASRAC管理楽曲)のカバーには、流通の際に著作権料の負担が必要になるので個人では敷居が高いし気軽に公表(自主流通)できないとなるとモチベーションの維持も難しいと思います。また、オリジナル曲で行うにはもっとDTM人口を増やして層を厚くして良いものを沢山生み出す環境してしていかないと思います。最終的にはDTM全体が盛り上がってくれるを期待。

公開の新旧の差もでるため確かに再生数は少ないですが、みんな聞いたことがある思う曲で探してみました。

ニコニコ動画(RC2)‐初音ミクのドナドナ
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1066855
ちょっとだけ替え歌になっているけど感じは出ています。

ニコニコ動画(RC2)‐初音ミクが今日の日はさようならを歌っていきました
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1321961
小学校で歌ったことありますね。
もしかしてミクって唱歌が得意なんじゃないかな。

ニコニコ動画(RC2)‐音声合成で歌わせてみた「この木なんの木のうた」(初音ミク Ver.)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1114461
正式名称は「日立の樹」だそうです。
これは凄いちゃんとカバーしてるし使える品質。

初音ミクの人気で再び脚光を浴びたMEIKO

以下は歌唱力の良さが再認識されているVOCALOIDの姉貴分「Meiko」。探したところ曲数自体少なくアニソンが多いようですが、歌わせるなら今のところMeikoのほうがカバーできる曲が多いような気がします。(ただ初代VOCALOIDでは相当な技術を必要とするみたいで調整のほうが難しいとか)

ニコニコ動画(RC2)‐MEIKOとミクの真摯な再挑戦。カッチーニのアヴェ・マリアを歌う。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1288112

ニコニコ動画(RC2)‐アンインストール (VOCALOID ver.)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm476733

ニコニコ動画(RC2)‐創聖のアクエリオン (VOCALOID ver.)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm346059

上2つは初めて聞きましたがここまで歌わせられるのが凄い。多分原曲でもカラオケが難しい部類なんじゃないかな。

ニコニコ動画(RC2)‐君をのせて (ボーカロイド ver.)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm680506
これもアニソンですが認知度で言えば問題ないと思います。小中学校の合唱でも歌うし。

以上は全てニコニコ動画へのリンクですが、Youtubeにも進出しはじめています。
その中で出来の良いもの(特にMeikoの)は英語圏からの絶賛コメントが寄せられていますね。特に製作技術について賞賛していて海外のほうが正当な評価をしていると思います。

初音ミク消失騒動

昨日の騒動は同時多発のためネット界隈では陰謀論で騒いでいますが、いろいろな意味で考えさせらる事件だと思います。

・第三者による著作権の権利行使
これはWikipediaで著作権違反によるページ削除が行われたが、販売元のクリプトン社によると「削除依頼は出していない」ということ、さらにブログ中で転載の許可を明言したことで、現在でも発生している削除依頼は第三者によってしつこく行われていることが判明。また依頼主の本人確認や内容の検証そして著作物に関するポリシーやGFDLの要求などWikipedia側の問題点も出てきた。
販売元が転載を認めている以上、削除要求を出し続けている第三者は悪意でやっているとして陰謀論が起こる。
これは「著作権の非親告罪化」によって起こされる著作権者や著作物利用者への権利侵害事件の例として考慮すべき点だと思います。

・情報共有とリスク
最近はWeb2.0(なぜかネット界隈の外側の人の方がよくこの単語を使う)とかでサイト同士でのデータ共有・交換により、どのポータルサイトでも同じような検索結果やコンテンツを得ることが出来るようになりましたが、グーグル八分の影響が思ったより広範囲という事を認識しました。
検索エンジンからの消失に関してはまだ原因が分かってないのかな?これはシステムの脆弱性なのか、Wikipediaとのシステム的な絡みはあるのか?そして人手による削除行為は行われたかどうか?メディアによる情報操作・中国よりも酷い言論封鎖とこちらも陰謀論がすごいです。先日もTVでの特集で変更報道騒ぎになったばかりなので陰謀論の矛先がそっちの方に向いていますが…
とにかく検索エンジンのトラブルについては原因をはっきりして欲しいところですね。

初音ミク – Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%88%9D%E9%9F%B3%E3%83%9F%E3%82%AF

「初音ミク」Wikipedia項目削除依頼が上がっている件に関してメディアファージ事業部 ブログ
http://blog.crypton.co.jp/mp/2007/10/wikipedia.html

「初音ミク」の画像検索結果消滅について各検索エンジンに電話してみた – GIGAZINE
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20071018_vocaloid2_image_tel/

「初音ミク」の画像が検索できない~発売元は「削除は依頼していない」
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2007/10/18/17223.html

“消えた初音ミク”問題 ヤフーとGoogle「原因を調査中」 – ITmedia News
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0710/18/news065.html

初音ミク騒動とWikipedia – 見ろ!Zがゴミのようだ!
http://d.hatena.ne.jp/torin/20071018#1192712174

たけくまメモ 「初音ミク」事件について
http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2007/10/post_e716.html

fladdict.net blog 初音ミク失踪騒動に騙されるな、あれは陽動作戦
http://fladdict.net/blog/2007/10/post_99.html