1.文法の基礎から

1-1. なにもしないプログラム
1-2. 画面に文字を出力する
1-3. コメント文・使用できる文字
1-4. エスケープシーケンスを使う『特殊文字を出力するには』
1-5. Cの規則『トークン・フリーフォーマット』
1-6. まとめ

1-1. なにもしないプログラム

はじめにC言語の書式について解説します。

まずは何もしないプログラム、いわゆるスケルトンを作成します。

main()
{

}

上のプログラムをコンパイルするとスケルトンが生成されます。
ただし、実行しても何も起きませんので悪しからず。

解説:
このプログラムはコンパイルできる最少のコードで構成しています。
まずmainは関数名でコンパイラは最初にmain関数をさがしてコンパイルします。
よって必ずメインプログラムにはmain関数を1つだけいれる必要があります。
次にある小括弧の左と右、これらに囲まれた領域は関数が受け取る引数を書きます。
このプログラムの場合引数がないのでなにも書かれていません。
最後に中括弧と囲まれた領域、ここに実際の処理を書きます。
つまり、ここに何も書かれていなかったため何もしないプログラムが生成されてしまいました。
以上をまとめると

関数名(引数)
{
処理内容を記述する部分
}

が関数の書式でその中の1つはmain関数である必要があるということになります。
また、これらよりC言語のプログラムは関数単位で実行することもわかります。
ここでは一つの関数しかないのですが…、二つ以上ある場合でもmain関数から実行されてそのmain関数内で別の関数を呼び出すことによって処理を移行できます。
これについては後ほど説明して、最初のうちはmain関数のみのプログラムを書くことからはじめます。