最近はデジタルカメラ(ビデオじゃないほう)にも手ブレ補正が搭載されるようになりました。それも光学手ブレ補正という電子補正に比べ高価・高品質のものです。調べたところビデオカメラと違って電子補正ではダメダメらしい。(ビデオカメラでも画質低下する)
光学手ブレ補正の原理はレンズの一部が揺れを感知すると補正する方向へ移動してファインダー越しではブレていないようにするのだそう。ジャイロとか言ってるのがそれです。
そもそも何故手ブレが起こるのか、昔は手ブレ補正なんてなくてもコンパクトカメラの写真はくっきり取れていたような気がする。そこで昔と今のコンパクトカメラ(フィルム含む)を比べてみて分かったことは以下の通りです。
| 仕様 |
ポケットカメラ
(写ルンです) |
コンパクト
(フィルム) |
コンパクト
(デジタル) |
携帯電話 |
| 焦点距離 |
固定
単焦点 |
可変
光学ズーム |
可変
光学ズーム |
固定
デジタルズーム |
| 露光時間 |
固定 |
固定 |
可変 |
固定 |
| シャッター |
メカニカル |
メカニカル |
電子 |
電子 |
| 絞り |
可変 |
可変 |
可変 |
固定 |
| フォーカス |
固定 |
AF |
AF |
切替 |
| ISO感度 |
製品ごと |
フィルム準拠 |
可変 |
可変 |
| フラッシュ |
切替 |
自動発光 |
自動発光 |
自動発光 |
上の表で黄色に塗りつぶされている部分が手ブレと関係があります。ポケットカメラでは普通の撮影方法ではブレないように設定済みですがその代わり撮影条件が悪いと全く撮れないというデメリットもあります。
1.ズームによる手ブレ
これは望遠鏡と同じ事で光学にしろデジタルにしろズームで拡大すると、ちょっとしたカメラの振動でもブレてしまいます。その点固定焦点のポケットカメラは広角側に設定されているものが多いのでブレが目立つことはあまりありません。またフィルムのコンパクトカメラは35mmフィルム使用ということもあり同じ多いさのデジカメに比べどうしても広角寄りの設定になるため手ブレの影響が出にくいのです。
2.露光時間
手ブレが発生するのは1/焦点距離(mm)<露光時間(sec)と言われます。つまりズームで焦点距離を伸ばすとそれに応じてシャッタースピードは上げないとブレの原因になります。因みにデジカメはフィルムカメラよりも感光体のサイズが違うので35mm換算で計算しないといけません。Panasonic
DMC-FZシリーズの場合、35mm換算で35mm〜430mm位ですので手ブレ補正をOFFにする場合ワイド端で1/35sec、テレ端で1/430sec無いとブレることになります。因みにコンパクトフィルムカメラの多くは焦点距離が23mm〜50mm位で露光時間が1/100〜1/150secと余裕のスペックです。
3.シャッター
最近はデジカメでもメカニカルシャッターのものが出てきていますが、電子シャッターとはシャッター膜なしで画像キャプチャーで撮影する方法です。これはカメラの処理能力が低いとシャッタースピードが上げられないので撮影条件が良いのにブレる携帯電話や、ファインダーの付いてないデジカメで撮影後のプレビューをOFFにしていてもシャッターを切った瞬間に画面が黒くならないものは電子シャッターです。
以上はカメラの仕様による手ブレの条件を挙げてみました。次にどういった時に手ブレが発生するのか挙げてみます。
1.光量不足でスローシャッターになる。
一番多いのがこのケースだと思います。デジカメの特徴としてカメラ単体で露出を計測できるためフィルムのコンパクトカメラと違って自動的にシャッタースピードを調整します。フィルムカメラでは薄暗い写真で失敗するところがデジカメでは手ブレで失敗することになるのです。但しデジカメはISO感度を撮影毎に変更できるというフィルムカメラでは出来ない利点があるため感度を上げれば何とかなることもあります。(それでも素直にフラッシュ使ったほうがいいですよ)、その他光量不足になる条件としてはズームを使用してレンズ自体が暗くなっていくとか絞りすぎて暗くなる場合です。
2.シャッターボタンを押したときにカメラがブレる
これはカメラが軽ければ軽いほど顕著に出てきます。さらにディレイが少ない高速起動なカメラや、常に感光しっぱなの電子シャッターでも出やすくなります。
3.被写体がブレる
これは手ブレではありませんが改善すべきはシャッタースピードという点では同じです。さらに付け加えると被写体ブレは手ブレ補正が効きません。フラッシュやライトを使うかISO感度上げるしかないです。
それでは、手ブレ補正を使うとどこまでシャッタースピードが遅くなっても大丈夫かという点では、大体2〜3段分といわれます。これは時間にして4倍〜8倍です。
つまりPanasonic DMC-FZ1なら1/35〜1/420secのところ、2段分としても1/10〜1/120sec位で撮影して大丈夫ということになります。
◆デジ一眼レフの手ブレ補正&手ブレ予防
今まではコンパクトカメラのみでの手ブレ補正でしたが、一眼レフになるとどうでしょう、一眼レフの利点としてレンズを簡単に交換でき撮影の自由度が高い事が上げられますが、その代わり手ブレ補正を入れるとするとレンズ毎に手ブレ補正レンズを買うことになり装備が重く、コスト的に困難です。(α7デジのように本体で手ブレ補正する機種もあります)
それならば、スロー撮影以外での手ブレ予防をしないといけません。
三脚+リモートスイッチが使えるに越したことはありませんがその他に以下のような対策方法があります。
1.明るいレンズを使う
ズームレンズはレンズの構成枚数が多く設計上の制約で暗いレンズが多いので、構成レンズ枚数の少ない短焦点レンズを用意します。F2以下のレンズになると室内でフラッシュなしに普通に撮影できたりしますので重宝します。屋外では曇りの日などの撮影に最適です。
2.フラッシュやライトを利用(場合によってはレフ板も)
レンズでダメなら光源です。別に一眼レフだからというわけではありませんが、できることならやりましょうって感じです。
3.露出補正をしながら撮影
これはカメラの仕様によって調整の仕方が変わります。DMC-F1の場合はデジタル補正でしたのでパソコンでの補正が面倒ならカメラでと割り切って補正するのもありです。因みにEOSの場合は露出時間の補正でしたので+側に設定するとシャッターが遅くなり余計にブレます。その代わり画質の劣化がないワケですが一長一短ですね。EOSの場合は多少露出不足でもシャッタースピードを守って撮影し後でPCで補正掛けるほうが良いかもしれません。
4.ISO感度をあげる
最後の手段です。元々がISO100ならまずはISO200にしてみるのもいいですがISO800以上にするとノイズが出てきて粒の粗い写真になります。要するに画質が落ちてしまいますのでデジタル露出補正でもダメな時にISO800〜1600で撮影するという感じです。
ハミダシ:
画質といえばEOSにたどり着くまで論外な画質で苦労しました。
1台目:kodac DC210A → ノイズは少ないがJPEGのブロック歪みがひどかった
2台目:Panasonic DMC-FZ1 →JPEG劣化は少なく、ISO80にも関わらずノイズが酷すぎた。
(レンズはズームでありながら全域F2.8と優秀なのにCCD自体がダメダメかも) |