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重要なお知らせ!
2005年7月10日以降の日記は[8th Note]に引継ぎしました。

◇ゲーム屋のお仕事 [IT業界]

◇ゲーム屋のお仕事

 今回は、現役の人にとって激しくモチベーションが下がるネタです。

 先週末に本屋で手に取ったゲーム屋のお仕事、ちょっと立ち読みしてみて、ゲーム屋の現場ってどれぐらい酷い環境だろうかな…と買って帰りました。

 カバーについている注意書き?には「ゲーム業界関係者は読まないでください。」とあるが、請負アプリ現場の関係者も読まない方がいいです。読むと仕事の疲れが倍増します。特に携帯アプリ関係者だとヤヴァイです。

 私もゲームプログラマーになりたいと思った小学生の頃は、ゲーム業界もバブル期で面白いのを作って一攫千金などと夢見ていましたが、高校生くらいの頃には雑誌等で情報仕入れていたためか、プログラマーと雑誌編集者だけは、止めたほうがいいと思っていました。(※多分アスキーの雑誌を読んでいたのが影響していると思う。)

 その後、進学してC言語に触れたのキッカケでもう一度夢を見てしまい、この業界を目指すことになりました…。丁度その頃はITバブルでした。

 これからプログラマーになろうと目指している方も多いと思いますが、昔と違ってプログラマー人口自体も増えてきているので、最近はプログラマーとして働きたいという訳でもないのにプログラマーやっている人が増えてきています。それ自体はこの業界が大きくなっている証拠なのでうれしいのですが、職場の環境は今が一番酷い時かもしれません。

 バブルでもなければ、人手が余っているのに人材不足な業界ですから、まぁ大変です。私が学生の時は既に「即戦力」だの言われていて、卒業前には結構勉強していました。多分、今の専門学校・大学でも即戦力になるためにスキルを積んでいる方が多いと思います。プログラミング関係のサイトを見ても結構学生時代に立ち上げた方の比率が高いように思いますし、最近立ち上がっているサイトだと、正直、私よりもずっとスキル高い人が多いです。

 それでも就職難だし、IT業界が人材不足と言われていますが、ここでハッキリ言うと、人材不足なのはプログラマーよりも、マネジャーとアプリケーションエンジニアの人材が不足しています。業界がまだ発展途上で成長している証拠でもあります。建築業界と比較しても歴史浅いですから、まだまだ職人だけでがんばっているようなもんです。

 中小だとマネジャーがいない事も珍しくありません。営業は見積とって仕事は取ってきますが、受注後の管理は基本的にしません。マネジャー不在だと「クライアントの要望で仕様変更、工数が増えた、でも納期は延びない、さらに予算も増えない」といった状況を発生させる原因になります。これが連続するとデスマーチに進展するし、断ればプロジェクト破綻を起こしたりします。

 次にアプリケーションエンジニア不在の場合、一般的にはSEと呼ばれる職種の人ですが、意外にもプログラミング経験の無い人がやってたり、逆に現場のプログラマーが兼任してたりします。この状況は結構不味いです。基本的にSEはクライアントと現場の繋ぎ役です。大袈裟に言うと、クライアントにヒヤリングして要求をまとめ仕様を確定します。それを現場にはプログラミング言語で会話します。つまり、プログラムの読めないSEは、できる仕様書を作れません。現場にとっては障害です。そして、接客能力に乏しい現場出身のSEはクライアントにとっては宇宙人です言ってることの意味がわかりません。とりあえずどちらかが首を縦に振っていればお互いに理解していると勘違いします。こういうメンバーで仕事をしていると社内的なミスで仕様変更が多発し、それは現場の献身的な修正作業によって何とかするしかないのです。

 逆の立場として、現場プログラマーのスキルが低いため、仕様書の作り直しが発生するというのもありますが、これは一部マネジャーのアサインに問題ありますね。プログラマーのスキルの問題というのはプロジェクト後半で苦戦します。最初から出来ないものは受注しなければ済みますが、進行中のプロジェクトでバグが多発したときはどうしても経験豊富で修羅場を生き抜いてきたベテランプログラマーの力(特に経験に基づく直感)が必要です。最近のプログラミング言語が分からないからとか、人件費が高いとかで現場に不在気味(というかリストラされている)のため原因のつかめないバグに永遠と苦しむこともあります。

 結果として、不況と所得の格差の広がりも加味されて業界自体、現場の人は皆大変だと思います。それこそ、中国やインドの開発環境をTV等で見ていると、人件費に余裕があるためキチンと工程管理までしていてうらやましい限りです。あとアメリカは開発も販売も合理的で、ライセンスを薄利多売というか囲い込みでグローバルスタンダードにしてしまうので強いですね。ソフトウェアが持つ利点を考えても請負やカスタマイズなんて無駄の多い仕事だなーと思います。

 よい経験として最初のうちは鍛えられていいかも知れませんが、次々と病院送りになった先輩達を見てますんで、これからプログラマーになりたい人は、体力と度胸と独立精神を鍛えて挑んでください。

 体力は仕事を続けるために、度胸は職場環境改善の為に、独立精神は運悪く無能なSE・マネジャーの下に付いた時、奴隷にならないために必要です。

参考書籍:「ゲーム屋のお仕事―それでもゲーム業界を目指しますか?

 私自身、選んだ職業に後悔もないし、仕事でプログラミングしなくなっても、趣味で組んでいたりすると思います。プログラミング自体は好きですから。ただIT土方と言われているこの業界はあと何年で改善されるのだろうか、本気で改善しないと品質面での競争力を失って業界が生き残れないかもしれません。

 これ書いてると、どっと疲れが出てきた…。


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